デオシームの意味 登山用語

デオシーム

デオシームとは、フェニックス社によって提供されている商品の消臭技術。消臭糸を縫い目に使用することで、身体からでるほとんどの悪臭を科学的に中和し、消臭・抑制する。化学変化による消臭機能性をもち、洗濯または天日干しすると消臭機能が回復する。

一方で香水やアロマテラピーなどの芳香成分は消臭しないという、優れものである。この消臭糸はフェニックスの取引先の繊維メーカー「東神」が開発したもので、アンモニア臭(汗、尿等の分解物質)、イソ吉草酸臭(足のニオイ)など塩基性悪臭物質に消臭機能を発揮するという特徴がある。フェニックスはこの糸に着目し、自社の製品のミシン糸として採用し、開発したのが「デオシーム」である。アウトドア衣料は、肩部には「フラットシーマ」縫い目の凹凸が出ない縫い方を採用するので、縫い糸を通常のシャツが50mくらい使うとすると、フェニックスは100〜150mと倍以上使う。6畳分の公衆トイレのニオイを消臭できるレベルである。

かなりの消臭力であり、汗臭さを感じさせない効果がある。デオシーム開発のきっかけはフェニックスの開発担当が、登山が趣味で、友人と登山中に汗臭さを感じた、という自らの体験に基づいたものである。