デニールの意味 登山用語

デニール

デニール(フランス語:Denier)とは、絹や綿などの生糸や合成繊維の太さを表わす単位のこと。1デニールは9000m=1gとされる。糸は非常に細くて計測が難しいため、9000mで1gという計測方法が採用される。1Dあるいは1dnとも表わされる。

数字が大きくなるほど糸が太くなり強度もあがるが、それに伴い重量も増す。たとえば、登山装備の中で各アウトドアメーカーが軽量化を競っているもののひとつに、テントがある。テントを構成する布やポールなどの素材はメーカーによって異なるが、布はナイロン製がほとんど、フレームに使うポールアルミ製などが多い。ナイロン製の布は繊維の太さによって重量が変わってくる。

たとえば、モンベルのステラリッジテントは30デニールのナイロンを使っている。山岳用テントは軽さが命なので、とにかく軽くて防水性が重視される。一方でオートキャンプ用テントは登山のようにしょって移動することがないので、100デニールを超えるものは普通である。