デブリの意味 登山用語

デブリ

デブリ(フランス語:debris)とは、もともとは「破片」という意味である。雪崩によって流れ落ちた雪が堆積した雪塊や土砂崩れなどによって堆積した岩石の堆積物などのことをいう。

登山においては雪崩によって流されてきた雪が堆積している場所をデブリと呼ぶことが多い。このデブリが見られる事は、雪崩が発生しやすい状態になっており、ちょうど谷にあたる部分では斜面から雪崩が落ちてくるので、その場所はできるだけ長くとどまらないようにする。雪山登山ではアイゼンを履いているので、デブリができている雪上でも歩くことはできるが、避けて通るようにしたい。

また、万が一、上方の斜面で雪崩が発生した場合、雪崩は斜面に沿って下に落ちていくので、逃げる方向は下ではなく、左右に動く。雪崩に巻き込まれた場合は諦めずに、雪の中でもがいたりして浮上したり、近くに樹木や岩があればつかまる。無抵抗に流されるままにしていては、デブリの深い所に埋まってしまうためである。