テン場の意味 登山用語

テン場(てんば)

テン場とは、テントを張る場所のことをいい、テント場を省略してテン場と呼ばれる。テン場または幕営地(ばくえいち)ともいう。たいていはキャンプ場や、山小屋の近くにあるので、指定されている場所でテントを設営することになる。

キャンプ場や山小屋のそばのテン場は水道やトイレなどの設備が整っており、有人の山小屋であれば、食事も山小屋で食べることができ、登山中に必要となる水などの水分も、山小屋で調達できる。混雑時の山小屋は布団を数人でシェアする場合もあり、見ず知らずの他人と一緒に寝ることもある。テントを持参すると、テントの中で他人の目を気にせずにくつろげるというメリットがある。

一方でテントやテント維持に欠かせない小道具、そしてマットやシュラフなどが必要になるので、登山装備が重くなるというデメリットもある。テントを設営するうえで注意したいのが、風である。かなりの強風時以外は屋外でテントを設営できるが、それでも不在時に風でテントが飛ばされないよう、ロープ等でテントを固定するのはもちろん、重し石を置くなどしたほうがよい。