読図の意味 登山用語

読図(どくず)

読図とは、地図(または地形図)を見て、内容を読み取ること、理解することをいう。登山者に必須な技術は山に登る以前に「読図」ができることである。地図を見ると等高線、山名、なんらかの設備等の名称が書き込まれている。

まずは等高線の様子を見て、標高差や地形の様子が読み取れること、から始まる。山においては、都市部とは異なり、周囲に見えるのは林や森林や山や谷だったりと、周囲を見渡してすぐに目印になるようなものが無いが、わずかな地形の変化などを目印にして、地図上の位置を見つけるのである。登山前の読図は、地形などを把握すること、登山中の読図は現在の位置と地図の位置を一致させることになる。

なお、読図にはコンパスが不可欠である。コンパスがあると北の位置を確認でき、また山座同定もできるのである。なお、地図の指す北は北極を指し、コンパスの指す北は磁石の北(磁北線)をさすので、磁気偏角(偏角)という誤差が生じるので、地図には磁北線をあらかじめひいておくと、山中で確認するときに手っ取り早く確認できる。