登山規制の意味 登山用語

登山規制

登山規制とは、遭難事故を防ぐためや自然環境を保護するためなどで、その山の一部または全体を立ち入り禁止とすることである。登山規制は地方自治体で定められる場合もあれば環境庁主導で定められる場合もある。期間限定で登山規制をとる場合もあれば、地方自治体の条例で継続的に登山規制をとる場合もある。

たとえば、活火山で有名な、群馬県と長野県に位置する浅間山の場合、長野県側の小諸市が1973年に災害対策基本法により、火口から4km以内を立ち入り禁止地域にしている。また、現在も時々小規模な噴火をしているので、その時々に応じて気象庁によって噴火レベルの警戒が発令され、それに基づいて登山道が閉鎖される。平穏に見えて予兆なく噴火することもあるので、シェルターがあちこちに設置されており、万が一噴火した場合は、近くのシェルターに逃げ込み、噴石がおさまったら速やかな下山を呼びかけている。

また噴火以外の登山規制としては富士山がある。世界文化遺産に登録されたことを機に、にわか登山者が増加することを懸念し、入山規制をかけるほか、冬季はアイゼンやピッケルなどの装備なしで入山するものがいることからと入山禁止を検討している。