トラバースの意味 登山用語

トラバース

トラバース(英語:Traverse)とは、横切る、横断するという意味である。登山においては横方向にルートを取ることをいい、岩壁や氷壁では横方向(水平方向)に移動することをいう。

一般登山道の場合、岩場などで山頂越えや直登などでは危険な場所には、トラバース道として登山道が整備されている。トラバース道として有名なところは、北岳登山道にトラバース道がある。北岳山荘〜北岳トラバース分岐の区間は岩場なので、登山者の目印となるようハシゴなどが整備されており、決して簡単なルートではないが、慎重にすすめば渡り終えることができる。

ただし、悪天候時にはハシゴが滑りやすくなっているので滑落には気を付ける。冬山登山においては雪崩が起きやすい場所なので、このトラバース道は避けるほうがいい。トラバース道は必ずしも岩場とは限らず、ガレ場や砂場もあり、山によって異なる。また、積雪期においては斜面をトラバースする場合は、その動きが雪を切るような感じになるので、雪崩を誘発しやすくもなる。