トレースの意味 登山用語

トレース

トレースとは、先行者の踏み跡のこと。積雪期の雪山登山では、先行者登山者がいた場合はトレースができているので、ラッセル(※)をすることなく、そのトレースに沿って歩くことができるので、体力が温存できる。

ただ、このトレースはいつまでも残っている訳では無く、新たな積雪で消えてしまう。また、先行者のトレースは間違っていることもあれば、一般登山道ではなく、バリエーションルートへ向かうトレースの可能性もある。そのため雪道ではトレースを過信しないで、常に地図を広げて道を確認しながら、先に進むほうがいい。

登山者が多い雪山ではトレースがしっかりしていて、登山道のような感じになっている。トレースがあるからといって普通にあるくのではなく、たとえば、斜面にあるトレースを歩く場合、山側の足に重心を置くようにし、なるべく谷側の足も山肌側に置くようにして、一直線に歩くようにして進む。谷側にうっかり足を置いてしまうと、雪が崩れて転落や滑落する可能性がある。

※ラッセルとは雪をかきわけて進むことをいう。