ナイフエッジの意味 登山用語

ナイフエッジ

ナイフエッジ(英語:Knife Edge)とは、ナイフの刃のようにとがっている、切り立った尾根のことをいう。Edgeには刃・ヘリという意味がある。似たような言葉にナイフリッジ(Khife Ridge)があるが、こちらは和製英語である。Ridgeは山の背、尾根という意味がある。ナイフエッジは岩稜のような場所をさし、ナイフリッジは尾根を意味している。岩稜とは岩の尾根のことである。

西穂高岳〜奥穂高岳への縦走路の途中には典型的なナイフエッジと言われる、ジャンダルムと馬の背がある。ジャンダルムはフランス語から来ており、前衛峰の意味であり、ここではドーム型の形をした岩稜である(前衛峰とは主峰の前に位置し、立ちはだかるようにしてそびえたっている峰のこと)。ここも山岳関係者によってロープや鎖などが設置されているが、ほぼ垂直な岩壁をはうようにして越えていくことになる。

また人為的な落石が多いので、先行登山者がいたら、ある程度の感覚を開けてから進むとよい。雨天時は滑るので避けるべきである。