ナスカンの意味 登山用語

ナスカン

ナスカンとは、茄子鐶と書くように、茄子のような形をしている、小型のカラビナに似た器具のこと。カラビナと同様に物やロープを接続する際に使用するが、強度が弱いため、荷重をかける使い方には向いていない。

ナスカンはキーホルダーなどに使用されていることもある。ナスカンには鉄砲鐶(鉄砲ナスカン)というものもあり、ツマミ部分を下に引いて、何かを引っ掛けるようになっている。鉄砲鐶の下には、回転鐶がついていて非常に便利であるが、摩耗が激しいため、耐久強度を超えると破損しやすくなる。鉄砲鐶は犬などのペットのリードに使用されている。

登山においてはナスカンは小型のバッグのショルダーベルトの着脱ができるよう取り付けられていたり、ちょっとした小物を引っ掛けることができるようになっている。たとえば、ナスカンをリングなどにつなぎ、バックパックなどに引っ掛けておき、ホイッスルなどを下げておく使い方もある。強度でいえば小型のカラビナのほうが耐久性はある。