雪崩紐の意味 登山用語

雪崩紐(なだれひも)

雪崩紐とは、雪崩に巻き込まれて埋まってしまった場合、体に紐がついていれば、救出の際の目安となるもの。

雪崩発生のおそれがある場所を通過するとき、紐の一端を自分の体に結んでおき余分なロープは丸めて置く。万が一雪崩に巻き込まれてしまった場合は、このロープを空中に投げておくと、自分の体が埋まってしまった場合に、紐が雪面に出ていれば、救助してもらえる可能性が高くなる。流されている途中に樹木などつかまれそうな場所があればとっさにつかまるようにするのはもちろんのこと、それでも不可能だったら、できるだけ体が雪上に出るようにもがいてみたり、雪崩紐を投げたり、顔を覆って空間を確保できるようにしておく。これはいきなりできるわけではなく、事前に雪山訓練が必要である。

現在は研究によって雪崩学がすすんでいるが、予測が難しいことには変わりない。なるべく雪面に刺激を与えないようにして登山・下山するのが望ましい。現在では雪崩紐に取って代わって、ビーコンが主流になっている。