雪崩埋没者探索気球の意味 登山用語

雪崩埋没者探索気球

雪崩埋没者探索気球とは、アバランチボール(Avalanche Ball)ともいう。雪崩紐と同じ考え方で、雪崩に巻き込まれたときに、とっさに引き金をひいて気球を打ち出し、雪面上にでている気球を手繰り寄せて、雪の中に埋まっている自分を見つけてもらうもの。

この方法は、よほどの衝撃で気球が体から離れていない限り、確実に見つけ出してもらえる。また、2次雪崩が発生しても雪に沈まない構造になっている。引き金を引くとスプリングによりボールが発射されるという単純な構造なので、よほどのことがない限り壊れにくい。

また、一度開いても折りたたんで使えるので、壊れるまでは繰り返し使用可能である。ただ、価格がビーコンと比較すると割高になるのが難点である。なお、雪崩埋没者探索気球は、ザック上部に取り付けられるようになっているので、ザックの種類によってはジッパーの開閉に支障をきたす場合もある。雪崩救助の初動捜査時の位置確保時点でいち早く知ることができるので、ビーコンと合わせて持つのもよい。