夏山診療所の意味 登山用語

夏山診療所

夏山診療所とは、夏期の間のみ、アルプスや富士山に開設される診療所である。夏山診療所の設置目的は、山岳の登山者や観光客などに対して簡単な治療又あるいは救護措置・対処法の相談などを行うためである。

山小屋、キャンプ場管理場、バスターミナルなどに設置されていることが多い。ほとんどの夏山診療所が大学の医学部によって運営されているため、大学の夏休み期間に開設されていることが多い。設置目的は、研究として、地方自治体の要請で、大学の部活動の一環で、アウトドアに興味がある者などがボランティアで行っている。医師不在時には医療行為はできないため、対処法の相談、投薬、点滴、縫合、湿布、酸素吸入などの簡単な手当のみとなる。

なお保険証は使えないので、100%実費払いとなる。北アルプスには18箇所、白山に1箇所、富士山に4箇所、南アルプスに1箇所、設置されている。富士山の吉田口5合目に設置されている富士山五合目赤十字救護所のみ山梨赤十字病院の医師や看護師がボランティアで運営している。