入渓点の意味 登山用語

入渓点(にゅうけいてん)

入渓点とは、沢登りを開始する地点、沢への入り口地点のこと。登山道が整備されている登山とは異なり、沢登りは基本的に沢や川沿いに遡行して上流を目指すので、沢か川にどこからでも入れるという特性ゆえ、入渓点という道標は掲示されていないので、事前に地図を見て探して決めておくことから始まる。

沢登りのガイドブックがあるので、それを買い求めれば、たいていは遡行図が収録されているので、ルート選定の参考になる。それでも遡行図は川の様子とポイントが書かれているくらいなので、入渓点というものは書かれていない。そこで自分で入渓点を探すことになる。まずその場所に行くまでの交通手段により、車の場合は駐車場、公共交通機関の場合はバス停、などから開始するので、そのバス停の位置、橋の位置・橋の名前・沢の水の流れている方向などを色々な媒体から情報を収集してする。複数の情報で一致すれば、そこの場所を入渓点として設定するのである。ここでは「絶対にここで合っている」という思考を排除しておかないと道迷いの原因になる。