入山口の意味 登山用語

入山口

入山口とは、文字通り、山に入る入り口のことをいい、登山口と似て非なるものである。登山口は山への登山道が始まっている場所をいう。

入山口には、有名山岳地では駐車場などのターミナルが設けられている事が多い。登山者数の増加に伴い、マイカーの乗り入れによる渋滞と排出ガスが自然に与える影響を考慮して、登山口から離れた場所に複数の駐車場が設置され、ターミナル〜と登山口付近まではシャトルバスを利用することになる。登山道は、目指す目的地が異なる場合もあれば、目的地は同じでも途中の登山道は異なる場合もあり、登山口は一ヶ所だけではなく、複数ヶ所にある。

たとえば、尾瀬ヶ原は群馬県・福島県・新潟県にまたがっており、それぞれの県から入山する登山道がある。主要な入山口は群馬県と福島県にあり、全部で5ヶ所あるが、いずれもターミナルが設置されている。尾瀬の目的地は尾瀬ヶ原と燧ヶ岳であり、尾瀬ヶ原へ最短で行けるターミナルは鳩待峠(群馬県側)、尾瀬沼・燧ヶ岳を目指す場合は沼山峠(福島県側)が近い、など、目的に応じて入山口を選ぶことができる。