根曲り竹の意味 登山用語

根曲り竹(ねまがりたけ)

根曲がり竹とは、積雪による重みのため、根本から谷に向かって笹がまがっていることをいう。チシマザサはササの中で北部(日本列島では日本海側、東北地方、北海道、千島列島、樺太など)に分布しており、山地に群生し、高さ1.5m〜3mにもなり、稈(かん)の上部で枝分かれする。このチシマザサは60年に1度だけ花を咲かせたあとに結実し枯死する。

チシマザサの稈は竹細工に使われ、チシマザサの筍は「姫たけのこ」として食用になる。この暮らしに入り込んでいるチシマザサは、東北・上信越地方の中級山岳の稜線に多く自生しており、冬季は3m以上の積雪に覆われているため歩くには苦労しないが、チシマザサの背丈以上に降り積もる雪の重みで折れ曲がってしまうのである。これが別名、根曲がり竹と呼ばれる所以である。このチシマザサの筍「姫たけのこ」は、筍の中で一番おいしく、スタミナ山菜と呼ばれるほど栄養価が高いと言われる。細長い形をしている。