根雪の意味 登山用語

根雪(ねゆき)

根雪とは、秋の半ば〜晩秋に降った初雪は、まだ気温が高いためすぐに溶けてしまう。気温が次第に下がり冬期になるとこの初雪は溶けなくなり、さらに新たに降雪があると、残っている初雪の上に新雪が積雪する。この新雪は気温などの外的要因で溶けるが、地面近くに残ったままの雪は踏みかためられたりして溶けずに残る。これが根雪と呼ばれるのである。

根雪が形成される時期は11月、1〜3月などと地域によって違いがあり、寒冷地や雪が多い地域ほど、雪が降り出す時期が早いので根雪が形成される時期も早い。北海道などでは根雪ができた時期によって、冬の到来を確認するという。なお、冬山登山では根雪は雪が硬くなっていて滑りやすくなっているので、アイゼンを装着するといい。また、根雪が出ている場合は、その上に積雪がないので、表層雪崩の可能性はないと判断されることもあるが油断はならない。根雪の上に新雪が積雪すると表層雪崩が発生する可能性があり、根雪そのものが崩壊すると全層雪崩が発生するおそれがある。