アルパインスタイルの意味 登山用語

アルパインスタイル

アルパインスタイル(英語:alpine style)とは、ヒマラヤのような高峰や岩壁などの難所をヨーロッパアルプスの登攀と同じスタイルで登る手法をアルパインスタイルという。

国際山岳連盟(UIAA)はアルパインスタイルの定義を、「登山者はは6人以内とする」「酸素ボンベは持たない」「固定ロープを使用しない」「ポーターやシェルパの支援を受けない」という、従来型のヒマラヤ登山における大規模チームによる極地法(ポーラーメソッド)登山とは異なる。アルパインスタイルは登山者の人数も少なく済み、費用も抑えられる代わりに、少数精鋭型になり登山者自身の技量が問われることでもある。

1957年にオーストリア隊がブロードピーク峰を登頂後、スキルブルムをアルパインスタイルで初登頂しているが、1975年にラインホルト・メスナー達がガッシャーブルムT峰で登頂に成功し、8000m級の高峰にアルパインスタイル登頂に成功したことが世界的にそのスタイルを有名にするきっかけになった。現在はアルパインスタイルを基本として、有名な山岳はルートが開拓され尽くしているので混雑期を避けて新たにルートを開拓して登山することが求められるようになってきている。