ハードシェルの意味 登山用語

ハードシェル

ハードシェルとは、登山用ウェアで、「防水性」「防寒性」「防風性」を備えたアウターのこと。日本は湿度が多く、低山でも3000m以上の高山でも、冬も雨が降る事はある。

雨ではなく雪が降ったとしても、日本は湿気をたっぷりと含んだ湿雪なので、ウェアに付着すると水滴に戻る。山では、雨や雪が降り出したとしたら、アウターひとつで命を左右する状況になるのである。濡れると体が冷えるので低体温症になり、死につながるのである。そのためハードシェルには、防水透湿性(外からの水滴は中にいれず、中から発生した水分(汗)は外に逃がす)素材が必然になる。ハードシェルに採用される素材はゴアテックスが多い。

厳冬期の登山、夏山でも2000m級以上の山での登山は、アウターにはハードシェルを着用するのが良いとされる。ハードシェルには保温性がないので、レイヤリングで、ミドルレイヤーに持ってくるウェアに保温性があるものを選ぶとよい。なお、ソフトシェルというものがあるが、保温性・通気性・軟らかさがあるが、ハードシェルのように防水機能性などは持たないので、不向きとされている。