ハイポーターの意味 登山用語

ハイポーター

ハイポーターとは、ヒマラヤ登山隊に山案内や食糧などの荷物運搬に従事する人のことをいう。とはいっても、単なる荷物運搬ではなく、ルート工作やベースキャンプ地の設営までも行い、登山隊を肉体的な面でもサポートする。場合によっては登山隊の高度順化の計画作成や天候判断のアドバイスなども行う。

ハイポーターは5名〜10名で構成されることが多く、彼らをまとめるリーダーはサーダーと呼ばれる。ハイポーターはシェルパと同じである。以前はシェルパ族の人々がこの役割を担ってきていたのでシェルパと呼ばれていたが、最近ではシェルパ族の隣村の人々や外国人もこの役割を担うようになってきたので、ハイポーターと呼ばれるようになってきている。

またヒマラヤ以外の高山(エベレストなど)登山でも、地元の人々をポーターとして雇う登山隊も多い。シェルパは正確な意味ではヒマラヤの麓のシェルパ族に限定されるので、ヒマラヤのシェルパだけでなく、すべての高山のポーターも含めて、ハイポーターと言うようになってきている。