アイスキャップの意味 登山用語

アイスキャップ

アイスキャップ(英語:ice cap)とは氷帽(ひょうぼう)、氷冠(ひょうかん)、冠氷(かんぴょう)とも呼ばれ、山の頂上や、北極の島々を覆う氷河が帽子状のことからそう呼ばれている。陸地を覆う氷河の塊が5万km2未満のものをアイスキャップと呼ばれ、陸地を覆う氷河の塊が5万km2以上のものは氷床と呼ばれ、明確に区別されている。


アイスキャップは、起伏の多い山腹で、山頂部から山腹を覆うようにして見られることが多い。アイスキャップは、カナダとロシア北部の北極諸島、スバールバル諸島、アイスランドに多く見られ、これらを合わせると南極氷床、グリーンランド氷床に次ぐ第三の氷河地域とされている。

また、北極だけでなく、ケニア山、キリマンジェロ山でも見られるが、赤道直下にあることから近年は縮小している。キリマンジジェロはアフリカ大陸最高峰の山であるが、山頂では気温が涼しいのは氷河があるからである。アフリカ大陸の氷河は、降雨量が少なく水不足に陥りがちな国土の貴重な水資源でもある。