爆弾低気圧の意味 登山用語

爆弾低気圧

爆弾低気圧とは、短時間で急速に発達し、熱帯低気圧なみの暴風雨をもたらす「温帯低気圧」のことである。英語では「bomb cyclone」と表わし、文字通り爆弾低気圧である。

欧米でこの言葉が使われ始めたのは1980年頃、日本では1990年に気象学者の小倉義光によって紹介されている。それから時々爆弾低気圧という言葉は使われていた。現在のように認知度が高まったのは、近年、このような低気圧が発生することが多くなっており、2012年4月2日〜3日に、日本海上を急激に発達した低気圧が通過したことから、メディアによって爆弾低気圧という言葉が取りあげられるようになり、2012年のユーキャン主催の流行語大賞にもなってからである。現在は気象庁によって「24時間以内に中心気圧が24ヘクトパスカル以上低下する」低気圧を、「急速に発達した低気圧」という言い方で表わし、「爆弾」という言葉を使用するのは避けており、またマスメディアなども猛烈に発達した低気圧、などと表現を改めるようになっている。