アルファ化米の意味 登山用語

アルファ化米(アルファかまい)

アルファ化米とは、アルファ米と呼ばれることもあるが、アルファ化米が本来の呼び方でなる。お米を炊飯あるいは蒸し煮にして炊き上げた(糊化)のち急速乾燥させたもので、熱湯や水をかけると炊きあがった時の状態に戻る。

尾西食品株式会社によってアルファ化米が開発されている。1935年におせんべいやビスケットが味も落ちずに保存できることに着目し、研究を重ねた結果、「くず練りの素」「もちの素」を発売し、水を注ぐだけでつきたてのおもちになる「もちの素」は好評だったという。

やがて第二次世界大戦時に軍の要求により、アルファ化米を開発したのがきっかけになる。時代を経て現在は災害時の備蓄食糧、あるいは登山者の携行食品、アウトドア、宇宙飛行士の宇宙携帯食として、さまざまな場面で食べられている。お水をかけただけで炊きたての状態にもどる手軽さ、ゴミが少なくなることが受けているのである。実際にプロの登山家や登山者もアルファ化米を携帯する人は多い。