ヒグマの意味 登山用語

ヒグマ

ヒグマとは、ホッキョクグマと並び、クマ科では最大の体長をもち、ヨーロッパからアジアにかけてのユーラシア大陸と北アメリカ大陸に幅広く生息している。日本では北海道に生息しており、エゾヒグマと呼ばれている。

成獣のオスは体長が2.5〜3.0mで体重は250〜500kg、メスは体長1.8〜2.5mで体重は100〜300kgである。ヒグマは雑食性で木の実などを好んで食べるが、川魚などを捕食することもある。明治時代の開拓期に本州から北海道に人が移住するようになり、ヒグマと接触する事件が起きている。かつては北海道の先住民族アイヌの人々は、ヒグマを山の神として扱っていたという。

ヒグマの生息地に人間が入り込むようになった結果、人間がヒグマによって殺される事件が度々発生している。1970年には福岡大学のワンダーフォーゲル部の学生5人が日高山脈を縦走している際に、ヒグマに遭遇してしまい、3人が殺されてしまった事件が発生いる。登山者だけではなく山菜・キノコ採りの人たちも遭遇する可能性が高い。いずれにしても山に入るからには、ヒグマの習性を知っておいた方がよい。