ひだる神の意味 登山用語

ひだる神(ひだるがみ)

ひだる神とは、山道を歩いていると、ひどい空腹感を感じ、足がふらふらになって動けなくなる状態になることを、「ひだる神にとりつかれた」と言っていた。シャリバテともいう。シャリバテとは、米粒を食べないと元気がでないことを言っていたが、現在では空腹でパワーが出ない意味で使われている。またはハンガーノックアウトとも言われる。

空腹になりエネルギーがゼロになると足がまったく動かなくなってしまう。こういう時はすぐに食べ物を摂取すると回復する。糖類はすぐにエネルギー転換され、なかでもぶどう糖はエネルギーとしての吸収率が早い。ただし、即効性はあっても持続性がないので、エネルギーが持続できるよう、バランス良く摂取することがポイントである。

なお、参考までに登山で使うエネルギー量は、成人男性で体重70kgと仮定すると、1時間体重1kgで消費カロリーが6Kkcalである。1時間で420kcal消費するので、10時間の登山では4200kcalを消費することになる。なので太るどころか、エネルギーが足りないほどなので、こまめに食べ物を摂取するとよいのはそういう理由からである。