氷河の意味 登山用語

氷河

氷河とは、氷雪で構成されている巨大な氷の塊である。氷河は「山岳氷河」「大陸氷河」の二つに大きく分けることができる。中でも氷河規模が大きいものは「氷床」と呼ばれる。南極大陸とグリーンランドに存在する。

グリーンランドの氷床が融解した場合には6m、南極の氷床が融解すると65m、海面が上昇すると言われている。氷河の溶解による海面上昇は、地球上の主要都市部は沿岸に集中しており、また沈没してしまう島(スバル諸島など)もある。近年は地球温暖化により融解速度が加速しており、問題視されている。

氷河の形成条件は、積雪した雪が解けずに何年にもわたって残り、毎年新たな積雪があり、積雪した雪自身の重みで圧縮され、融解や凍結の過程を繰り返しながら、やがて巨大な氷の塊になるのである。地球は氷河期と間氷期(温暖期)を交互に繰り返している。最終氷河期は第四氷期と呼ばれ、現在残っている氷河はこの時期に形成されたものと見られている。氷河には過去の大気も一緒に閉じ込められているため、研究者らによる研究で、地中から氷をドリルで掘りだすと、その時代毎の大気が閉じ込められており、かつ空気がはじける音がすると言われている。