氷食の意味 登山用語

氷食(ひょうしょく)

氷食とは、氷河が氷河自体の重みで斜面下などに移動することにで、地表の岩石や土砂などが削り取られることをいう。氷食は「侵食地形」「堆積地形」と2種類に分けられる。

「侵食地形」には、圏谷、U字谷、アレート、氷食尖峰、羊背岩がある。「堆積地形」にはモレーン、氷堆丘(ドラムリン)、エスカー、ケイム段丘、ザンドル、釜状陥没地(ケトル)などがある。

日本の山岳地帯に見られる氷食地形は、圏谷、U字谷、アレートが主である。圏谷はカールともいい、三方を急峻な壁に囲まれ、底が平坦である。涸沢カールなど。U字谷は、急斜面な壁とU字状の広くてなだらかな底をもつ。これが湖になったものをフィヨルドという。

アレートは、氷食によってっ形成された急峻な稜線のこと。山稜の両斜面からカールが後退するときに形成され、鋸の刃のような断面図になる。北アルプスの山岳に見られる。氷食尖峰はホルンと呼ばれ、三方向や四方向からカールによってつ削り取られたもの。マッターホルンやブライトホルンなど。