アルペンシュトックの意味 登山用語

アルペンシュトック

アルペンシュトック(ドイツ語:Alpenstock)とは、アルペンストックともいう。登山などで使う杖のこと。もともとは金剛杖といい長さは150cm以上ある木の棒が使われていたが、現在では歩荷さんが使うくらいであり、登山用品店で扱うのはストックのみである。

ストックはグリップ部分がT字型とI字型がある。T字型のストックはいわゆるステッキと同じ持ち方になり、長さは70〜100cmほどで体重を支えるようにして使う事が出来る。I字型のストックは1本で使うシングル・ストックあるいは2本で両手で持つダブル・ストックとして使う。長さは100〜130cmほどで、体を押し上げるのに適している。

ただ、高山の岩場などではストックはかえって危ないので使用せず、手足でバランスを取りながら登る。柄部分の素材がアルミ、チタンなどさまざまな素材があり、伸縮可能である。地面部分の先端は石突きといい、尖っているが、木道や樹林帯では木を痛めるのでプロテクターをつける。膝などの関節の負担軽減にはよいが、あちこち突きまくって登山道周辺の植生が破壊されてしまうという問題点もある。