アンカーの意味 登山用語

アンカー

アンカー(英語:anchor)とは、もともとは船が動かないよう固定するために使われる「錨(いかり)」のことであり、それが転じて登山やクライミングにおいては安全を確保するための支点、という意味である。

クライミングを始める前に、登り始めの末端部分にアンカーボルトを最低でも2ヶ所あるいは3ヶ所打ち付け、安全環付きカラビナを取り付ける。負荷が流動分散になるように、それぞれのカラビナにスリングを通し、メインロープの末端を固定する。メインロープを足元に置き、固定した末端のほうから動くことを確認する。これがクライミングにおけるアンカーの設定である。

また、ハーネスの後ろのギアラックに、下降用のロープを掛け、末端をザックの荷揚げポイント部分に結び付けて置く。こうすることで登りきったあとに、上からザックを回収することができるのである。このとき、ザックは壁に近いところに置くか、ザックにフィフィ結びで結んでアンカーに掛けておく。