ブーリンノットの意味 登山用語

ブーリンノット

ブーリンノット(英語:bowline Knot)とは、もやい結び、ボーラインとも言う。かつてはキングオブノットと呼ばれ、簡単に素早く結びやすくてほどけにくい、ショックに強いなどの理由で多用されていた。

しかしブーリンノットには大きな弱点があり、末端処理(止め結び)をノット部分に連結するようにセットしないと、時間の経過とともに緩み、不意な方向に力がかかるノット部分が反転して簡単にほどけてしまう。ブーリンノットが主流だった時代は、多くのクライマーが命を落とした。

現在では多くのクライマーにはブーリンノットは使われなくなっており、エイトノット(8の字結び)・ダブルエイトノットが主流になっている。ただ、ロープを岩や木に結ぶ時に、結びやすくて解きやすく、また、緊急時などには使うことができるので、結び方は覚えておくといい。なお、同じ負荷がかかった場合、ブーリンノットはすぐに解くことができたが、エイトノットはほどくのに時間がかかったという比較結果もある。