フォールラインの意味 登山用語

フォールライン

フォールライン(英語:fall line)とは、最大傾斜線のことで、山の斜面から谷底に向かって真下に向かう線のことや、水が流れ落ちる方向のことをいう。分かりやすくいえば、山の斜面からボールを転がすと、ボールは下に向かって真っすぐに落ちていく。

水の流れも同じである。このラインをフォールラインという。スキーではフォールラインという言葉はよく使われ、スキーでフォールラインとは直滑降を意味し、斜面と並行にスキー板を下に向けるので最もスピードが出るラインである。冬季オリンピック競技のスキー種目で「スーパー大回転」と呼ばれる競技があるが、この競技は頂上でスタートし、麓まで一気に滑り降りるスピードを競う種目である。

コースには速度を緩和させるため大カーブが数カ所設定されているが、プレーヤーは大カーブでスキーのストックとエッジを効かせてターンする以外は、フォールラインまっしぐらに直滑降で滑っていくため、相当なスピードになる。カーブには防護壁が設けられているが、スピードをコントロールしきれずバランスを崩して転倒し、そのまま防護壁に突っ込み、最悪の場合はその背後にある木に激突することもある。