踏み跡の意味 登山用語

踏み跡(ふみあと)

踏み跡とは、もともと正規の登山道ではなく、登山者が道を逸れて歩くうちに、道になってしまったものをいう。人間による踏み跡や、動物による踏み跡(けもの道)などがある。

踏み跡は登山図に記載されていることはないので、おかしいと思ったら足を踏み入れないことである。道だと思って進んだら、断崖絶壁で行きどまりだった、倒木の前で踏み跡が消えていた、ということもよくある。誤って踏み跡に入ってしまい道迷いした場合は、すぐに地図とコンパスを取り出して方向を確認する。

なお、かつては登山道だった道が廃道になり、手入れがされていないため藪などが生えているが、踏み跡がわずかに残っていることもある。古登山道を復活させる場合には、この踏み跡を利用して古登山道跡を探検する活動も行われる。なお、古登山道跡を辿るには、当然のことながら最新の登山地図には掲載されていないので、過去の資料を探すか、その古登山道を知っている人に同行を依頼する方法もある。