冬道の意味 登山用語

冬道(ふゆみち)

冬道とは、冬季用の登山道のこと。ある程度の標高の山になると積雪があり、通常(冬季以外)の登山道は雪で覆われる。特に積雪量が多い山(積雪3m以上)では、通常はヤブなどに覆われて歩きにくい場所などでも、上が積雪に覆われるとその上を歩いて通過できることがある。

また、雪崩を避けるために別ルートに冬道が設けられることもある。冬山登山は雪に覆われた世界を歩くので、通常の登山とは異なる景色を楽しむことができる一方で、通常の登山道は雪で覆われ、登山道の分岐点や行先を示す標識も雪に埋もれてしまうことがあるので見落としがちになり、道迷いしやすくなる。たとえば、ある程度の高山になると森林限界以上になると高木は消え高山植物が広がるが、雪がない季節は登山道を歩くことができ、稜線上も登山道があるのでそこを歩く。

冬になるとすべてのものが雪に覆われるため登山道が見えなくなる。特に稜線上を歩く場合は、雪庇(せっぴ)のない反対側の稜線上を歩くのが鉄則である。これも典型的な冬道のひとつである。