フラットフッティングの意味 登山用語

フラットフッティング

フラットフッティングとは、登山における基本的な歩行技術で、足裏全体で着地して体を支えるもの。

重力の法則に従って、人間の体は、登山中は後ろに、下山中は前に、要するに斜面下に向かって、引っ張られる力が働いている。通常の歩き方は踵から着地する歩き方であるが、登山の場合は傾斜があることから、踵から着地する歩き方は、重心が踵からつま先へ移動することになり、また踵に重心がかかっている状態は非常にバランスが悪く、重心移動もうまくいっていないので、足が疲れやすくなる。

なお、アイゼン着用時はアイゼンの爪全体を着地面に刺すようにして歩行するので、フラットフッティングが重要になる。アイゼン着用時のフラットフッティングは、山側の足を進行方向に向けて爪全体を置き、谷側の足を少し開き、逆ハの字になるように置く。こうすることで両足ともアイゼンの爪全部で地面を捉えるようにして歩く。

なお、アイゼン着用時はフラットフッティングはもちろんのこと、アイゼンの爪がパンツの裾に引っかからないよう、ガニマタ気味にフラットフッティングで歩く。