アイスクライミングの意味 登山用語

アイスクライミング

アイスクライミング(英語:ice climbing)とは、氷壁登りのこと。冬山におけるクライミングの一種で、夏期は水が流れている滝も冬期になり気温が氷点下になると時間をかけてゆっくりと固まって氷になる。この凍った滝を氷瀑(ひょうばく)ともいう。この氷瀑や氷壁(岩壁が凍ったもの)などをアイスバイル(ピッケルの一種でアイスクライミング用)とアイゼン(アイスクライミング用のものは14本爪で前爪2本を氷壁にひっかけるようになっている)を駆使して登っていくもの。

いきなり天然の氷瀑・氷壁でクライミングを行うのではなく、人工アイスクライミング設備で練習して技術を身につけてから、自然の場所で実践する。アイスクライミング途中で転落すると硬い地面の上に投げ出されたりするのでヘルメットも着用する。ただ、天然の氷瀑・氷壁は凍っているとはいえ、亀裂が入るとその部分が崩落する可能性もあれば、春先になって寒さが緩んでくると氷が融けてきて滑りやすくなる。危険性を認識してアイスクライミングするのはもちろんのこと、自然の変化を読み取りながら行う。