フリクションの意味 登山用語

フリクション

フリクション(英語:Friction)とは、日本語で「摩擦」を意味する。クライミングでは岩に対して足や手を平らにおいて摩擦を効かせながら登ることをいう。

フリクションは2通りの意味で用いられ、登山では靴底のソールによる摩擦という意味で使われ、クライミングでは手や足で摩擦を効かせながら登る、という意味になる。登山とクライミングともにその場所・目的に応じた靴がある。(メーカーによって呼称や設計の違いはある。)テクニカルシューズは「岩場を登る」ことを想定して設計されており、靴底(ソール)のつま先が角立っており、先端には溝(あっても浅い)がなく、フリクションを大きくするようになっている。岩場登りのため靴底が薄くて硬くなっており、足裏で岩場の感覚がつかめるようになっている。ただし、「岩場と歩く」ことには向いていない。

一般的な登山靴としては、ドイツのメーカーのLOWA(ローバー)やHANWAG(ハンワグ)に代表される、これらの靴は、靴底の厚みがクッション性を持っており、長時間歩いても疲れにくいよう設計されている。ソールの形状、硬さはメーカーによって異なり、硬いと地面からの感覚が伝わりにくい分疲れにくく、柔らかいと地面からの感覚が伝わりやすい分疲れやすい、という性質がある。アプローチシューズは、岩場登りまでの行く途中の行程を目的としたもので、岩場歩きもあるため、フリクション性が高くなっている。というように靴毎に特徴が異なるので、目的に応じて靴を用意するといい。