フレームザックの意味 登山用語

フレームザック

フレームザックとは、背負子(しょいこ)のようなフレームを持ち、このフレームの全体または一部を包み込むように作られた縦長のザックである。

1970年代〜1980年代にかけてアメリカから入ってきたフレームザックは、フルフレームパック(あるいはエクスターナルフレームパック)と呼ばれるもので、背負子型のフレームがジュラルミン製チューブで、ザックの素材がナイロン製で、かつ、腰で支えられるよう腰ベルトがついていたり、フレームの形状が背中のカーブに合わせた形になっていた。当時では先端のものであった。ただ、フレームザックは体格が大きいアメリカ人向けのであり、かつアメリカ国土の平坦なロングトレイルを歩くために開発されたものであり、地形が急峻な日本の山岳地帯では適応せず、日本でフレームザックを見る事はない。

現在、大型ザックでは、フレーム自体をザックの中に入れた「インターナルフレームパック」が主流であり、国内外のアウトドアメーカーはこのタイプのザックを生産している。登山装備は軽量性が重視されることから、中に入っているフレームも軽いものが使用されており、型崩れを防ぐことを目的としている。