ポイズンリムーバーの意味 登山用語

ポイズンリムーバー

ポイズンリムーバーとは、蜂などの虫に刺された場合や毒蛇にかまれた場合に、体内から毒液や毒針吸引作用で抽出する器具のこと。キャンプなどのアウトドアですぐに医師へ駈けつけることが難しい場合に、速やかに応急処置して使う。

ポイズンリムーバーの先にはマウスピースと呼ばれるものがついており、注射針と同じように針がついているので、都度交換する。使い方は、傷口にポイズンリムーバーをあてて、ポンピングすることで、リムーバー内を陰圧にして、体内の毒を吸い出す。血液と一緒に透明な液体※が見えたらそれが吸い出した毒であると思っていい。すべての毒を吸い出すことは難しいが、症状を緩和することはできる。(※透明液だからすべて毒ということはなく、リンパ液や浸潤液といった体液も含まれている場合もある。)

刺された直後はパニックになるかもしれないが、動きまわると血液循環によって毒が体内に拡散するスピードが速くなるので、安静にし、遅くても2分以内にはポイズンリムーバーで処置をすることである。毒蛇の場合は15分経過すると処置しても遅いと言ってもいい。