ポータレッジの意味 登山用語

ポータレッジ

ポータレッジとは、ビッグウォール(大岩壁)を登攀するには数日かかるので、途中で休憩したり、寝ることができるよう、垂直な岩壁に吊り下げて使用する簡易ベッドのこと。

アンカー等で固定して吊り下げ、横になって寝ることができるもの。ヨセミテ国立公園(アメリカ)で登山家がハンモックを改良したものを使い始めたのがきっかけとされる。1972年に折りたたみ式ポータレッジが開発され、アメリカのA5 Adventures社(John Middendorfが創業)が有名だったが、後にアメリカの大手アウトドアメーカーのNorth Face社に買収され、現在はBlack Diamondというブランド名で販売されている。

アルミフレームにナイロンを張っただけのものなので、シュラフも持参して、その中で寝るスタイルが多い。または雨露などを凌げるよう、テントのようなものもある。ポータレッジの設営も撤収も、岩壁にぶら下がりながら、岩壁にアンカーを打ちこんだりして体を支えながら行う。上級クライマーでしかできない。