ポーラーメソッドの意味 登山用語

ポーラーメソッド

ポーラーメソッド(英語:Polar-method)とは、日本では極地法または包囲網とも言われる。ヒマラヤに代表される登山スタイルである。基本的な登山隊はそれほど多くないが、物資など、それを運ぶポーターなどを含めると100人を超える大規模な人員になる。

このようにして山麓にベースキャンプを設立して、ここに物資や登山用具など必要なものをひとつにまとめて設置する。ここでポーターの半分が解散することもある。高度順化も兼ねて少しずつキャンプ地の標高を上げるために移動し、最終的にアタックキャンプを設営して、天候状況などを見極めながら、頂上アタックを狙う。登山隊は、最も調子の良い隊員を選抜して頂上アタックに向かわせる。この方法は大規模な人員を動員することに加え、大量の物資も必要になり、移動や高度順化の日程も含め、2〜3ヶ月という長期の行程になる。このスタイルと対極的な方法がアルパイン・スタイルである。

アルパインスタイルとは酸素ボンベ・固定ロープを使わず、シェルパを必要としないもので、小規模の人員で済み、行程も短縮できるものである。ただし、支援を必要としない代わりに、すべてのものを自分たちで運ばなくてはならないので、体力がいる。