ホールバッグの意味 登山用語

ホールバッグ

ホールバッグとは、クライミングで使う円柱型のバックパックであり、クライミングのポイントでデポ・引き上げする。荷物の引き上げを想定して、円柱型(筒型)の形をしており、ショルダーハーネス、ヒップベルトは完全収納でき、必要時には取り出して背負うこともできる。

バッグの上部にはドローコートが付いており、バックの中身が出ないようになっている。バックの外側にはロープに掛けることができるストラップがついている。ロープの容量はさまざまであるが、自分の体重より重いと、荷物を引きあげるのにかなりの力を必要とし、また時間がかかるので、小さめの容量のバックに2つに分けて引き上げる方法もある。

ホールバッグの中には食糧、水、貴重品、服、シュラフなど必要となるものを入れておく。そして、ホールバッグのストラップ部分にはカラビナ等を取り付けてロープを接続しておき、荷物引き揚げの時は自分のハーネスに接続してから、引き揚げ作業を開始する。トラバースやオーバーハングのような地形では、引き揚げシステムは、途中で引っかかって動かないということが起きないよう注意する。