マカルーの意味 登山用語

マカルー

マカルー(Makalu、標高8463m)とは、ヒマラヤ山脈の一つで、ネパールと中国チベット自治区に位置する。マカルー・バルン国立公園(Makalu Barun National Park)内にある。また、ヒマラヤ14座の一つでもあり5番目に高い標高である。

山頂が四錐状の形をしており、世界屈指の難所でもある。中でも、西壁は、デスゾーン手前から山頂付近まで、垂直の岩壁が続くルートのため、世界中の名だたる登山家が挑戦しては失敗に終わっている。マカルーへの初挑戦は、1954年のアメリカ登山隊が南東ルートから試みているが、7100m付近で嵐に合い、中断している。同年、フランス登山隊が北東ルートから挑戦し、失敗している。

1955年、フランス登山隊は再挑戦し、隊員が2日に分けて登頂成功している。1970年には日本山岳会東海支部の隊員が南東ルート初登頂している。さまざまな登山家が新ルートを開拓しながら登頂を目指して挑戦している。なお、2008年時点での統計結果によると、マカルーには234名が挑戦し、20名が死亡している。ヒマラヤ14座峰の中で挑戦者の割合が、カンチェンジュンガに次いで低いことからも容易に挑戦できる山ではないことを示している。