ミードテントの意味 登山用語

ミードテント

ミードテント(英語:meade tent)とは、ウィンパーテントともいい、三角型のテントで、両端に合掌型の支柱を入れて天井で交差させ、さらに丈夫にするために棟柱をわたすものもあった。

強風と積雪に耐えられるためには剛性のテントが丈夫だと言われていた。厳冬期用のテントでもある。丈夫なかわりに、重いという欠点があった。そこに、1975年、リチャード・バックミンスター・フラー博士(Richard Buckminster Fuller)が『ジオデシック理論』※を提唱して以来、アウトドアメーカーのノースフェース(THE NORTH FACE)がこの理論を取り入れた、球体型(ドーム型)のオーバルインテンションを完成させ、1976年のイギリス・カナダ合同パタゴニア遠征隊が使ったテントがオーバルインテンションで、このテントだけが時速200kmといわれる暴風雪に耐えた、という事が起こっている。

ドーム型で弾力性のあるポールを使ったテントは、風の抵抗を受け流してしまうので、強度がはるかに強いものであった。それ以来、ドーム型のテントが主流になっている。ただ、ミード型は近年の技術改良によりかなり軽量化が図られており、ドーム型よりも軽いということから、1〜2人用のテントでは選ばれることが多い。

※『ジオデシック理論』とは、「生物の卵は全て球形であり、球体が外部からの力に対して一番強い」というもの。