水場の意味 登山用語

水場(みずば)

水場とは、飲み水が得られる場所のこと。山小屋で水を販売していることが多く、購入できる。そのまま飲める水場もあるが、念のために使用する場合は必ず煮沸してから使う。

水場といえば、登山者はきつい斜面を登ってきた後、沢のひんやりしたおいしい水を飲むことに憧れているかもしれないが、登山者数の急増により山がオーバーユースになっている昨今では、そのまま飲むことは考えものである。まず、登山者数の急増により、トイレ設備が整っておらず、そのまま屋外で用を足す人が多く、またトイレもバイオトイレではなく浸水型のトイレであれば、し尿は垂れ流しになっている。それが雨水によって水場へ浸透し、沢の水が汚染されるケースが起きている。

登山者が集中しやすい名山や低山ほど大腸菌に汚染されて、飲用不可能になってしまっている。山に入るときは携帯トイレを持ち、すべて持ち帰るのがマナーであり、また水場の近くで用を足すのはもってのほかである。街と同じ感覚で山に入る登山者が増えたため、山でのマナーを知らない人が増えているという問題がある。また富栄養化を引き起こし、山の環境を変えてしまう可能性も指摘されている。