ミゾーの意味 登山用語

ミゾー

ミゾー(MIZO)とは、1992年、溝渕三郎が設立した、登山用具・高所作業用用具の専門店である。日本山岳協会に所属する上級登攀ガイドでもある。

体格の小さい日本人には欧米製品のアイスアックスや登山用品は合わない、という不満のもと、1972年、氷壁用のアイスバイルとアイスハンマーを自作した。1985年にはシャフトが曲がっているアイスバイルを開発し、1992年に有限会社ミゾーを設立した。

1985年に開発したアイスバイルは、刃や柄を極力薄くし、当時の欧州製アイスバイルよりも100g軽いものにし、まっすぐの柄をカーブするように曲げて、刃を氷に食い込みやすい構造にしたものである。世界初の改良型アイスバイルに国内外のメーカーは注目し、現在では世界の主流はこの形がモデルになっている。登山家の竹内洋岳が使用しているアイスハンマーは、ミゾーの「流星」モデルを改良したもの。改良型は「彗星」モデルとして発売されている。