御岳の意味 登山用語

御岳(みたけ)

御岳とは、高山を表わす岳または嶽のことで、神様が住む聖なる山岳という意味である。呼び方は「みたけ」「おんたけ」「おたけ」と地域によって異なる。

御岳と見なされた山岳は、遠くから眺めるだけであったが、古神道と仏教が融合した山岳で修行する修験道が始まると、こういった山岳にも入山するようになった。やがて僧侶や山伏などの修験者だけはなく、一般民衆も修験者に導かれて山腹あるいは山頂にある社(やしろ)に参拝する、信仰登山が主流になった。

御岳山・御嶽山と呼ばれる山は全国各地に存在し、中でも長野県と岐阜県にまたがっている御嶽山は3000mを超える。剣ヶ峰を最高峰とする標高3,067mと、山頂に御嶽神社奥宮があり、富士山に次ぐ、日本で2番目に標高が高い山である。黒沢口8合目より上は女人禁制であったが、1872年に、全国でいち早く女人禁制を解禁している。

1873年には、 ウィリアム・ゴーランドとエドワード・デイロンが外国人として初登頂し、1894年にウォルター・ウェストンが登山したことから、信仰登山とは異なる登山が一般民衆によって行われるようになった。