ミックス壁の意味 登山用語

ミックス壁(みっくすへき)

ミックス壁とは、岩壁に雪や氷が混じっている壁のことである。このミックス壁をクライミングすることを「ミックスクライミング」といい、ミックスクライミングで、アックス、ハンマー、クランポンを岩に対してフックやジャミングなどを積極的に行う技術を「ドライツーリング」という。

高度なミックスクライミングは以前から行われていたが、ドライツーリングが注目されるきっかけになったのは、1994年、ジェフ・ロウがコロラド・ヴェイルに開拓した「オクトパシー」で、ジェフ・ロウが岩壁から氷柱にムーブする姿が雑誌に掲載されてからである。

やがて、リーシュレスという新しい理論が提唱され、リーシュをアックスに取り付けずに、要するに紐を手首に巻きつけないでアックスを握るのみのスタイルである。ドライツーリングは、アルパインクライミングのレベルアップに大きく寄与し、すでに開拓されているジャヌー北壁なども、新規開拓の可能性がでてきている。