三俣の意味 登山用語

三俣(みつまた)

三俣とは、大きな尾根などががT型やY型になって三方に分岐している地点のことをいう。

三俣がつく山名として三俣蓮華岳が有名である。三俣蓮華岳は、富山県富山市・長野県大町市・岐阜県高山市と三県にまたがっていることから、三俣蓮華岳と呼ばれている。三俣蓮華岳は北アルプスの中央部に位置しており、槍ヶ岳を目指す裏銀座縦走コース(烏帽子岳〜三ツ岳〜野口五郎岳〜真砂岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜樅沢岳〜槍ヶ岳)あるいは西銀座ダイヤモンドコース(太郎山〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜樅沢岳〜槍ヶ岳)といった縦走ルートとなっており、二つのコースは三俣蓮華岳で合流する。

三俣蓮華岳は、中生代の花崗閃緑岩質の山であり、山体の東側にカールがあり、高山植物が咲き乱れるお花畑があるとして知られる。なお、三俣蓮華岳を境として、立山連峰後立山連峰に区分される。また、三俣蓮華岳の隣に鷲羽岳があり、共に黒部川の源流部でもある。