ミトンの意味 登山用語

ミトン

ミトンとは、指先が2つに分かれている手袋で、親指は独立して1つになっており、他の4本指は1つにまとまっているタイプ。

通常の手袋の上にはめるものを「オーバーミトン」という。手足などの心臓から遠い末端部分は血液が行き渡りにくくなりやすい場所なので、凍傷になりやすい。凍傷は普段の生活でも冬場に常に冷水に触れているとしもやけになりやすいが、こもやけがさらに進行すると凍傷になり、最悪の場合は腐ってしまい切断せざるを得なくなる。とはいえ、手や指先は道具を持ったりと一番使う場所でもあるだけに、冬山登山では冷気にさらさないように保護する。

冬山登山では誰もが手袋をするが、1枚では足りない。肌側にインナーグローブ、2枚目にオーバーグローブ、外側にミトングローブ(オーバーミトン)という具合に手指も重ね着する。この時、1枚目と2枚目のグローブは5本指でいいが、3枚目のオーバーミトンは2本指にすると5本指と指がそれぞれ独立しているより温かい。プロの登山家もオーバーミトンを推奨しているほどである。