ミレーの意味 登山用語

ミレー

ミレー(MILLET)とは、1921年、マルク・ミレー夫妻によって設立された会社が始まりである。当初は、軍事用援助物資を入れるバッグとハーバーザック製造に特化し、1934年には、ミレー・ザック・コレクションを発売する。

1945年、マルク・ミレー夫妻の2人の息子たち、ルネ・ミレーとレモン・ミレーが会社経営に関わるようになる。ルネはアルパインクラブに所属していたことから、山用のザック製造に特化することを考えつく。1950年、MILLETはフランス初のヒマラヤ登山隊に装備を提し、登頂隊のモーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルによる8000m峰の登頂の成功をサポートした。ルイ・ラシュナルはMILLETのザックのデザインに関わっていた。1964年、ナイロン製のザックをヨーロッパでいち早く採用し、軽くて防水性があるザックは世界の主流となった。1977年には、GORE-TEX素材を採用したダウンパーカーを開発。

当時の新鋭クライマーであったイタリア人登山家ラインホルト・メスナーをサポートしている。1997年MACと合併し、MILLETというブランド名のもと、アウトドア製品の多様化を図ることになる。ザックから始まり、ウェアや靴まで提供するブランドとなった。